朝日小学生新聞の3月4日(火)号に、すばらしい文章を発見しました。苦心して著者を探求し、親御さんの了承を得てここ「かめちゃん日記」に全文を掲載することができました。世の中の大学生などを含めたお兄ちゃんお姉ちゃん方、心して読んでください。このような子供さんがいること、このようなすばらしい文章を書く子供さんを育てておられる御両親がいらっしゃる事を知って、人類の未来も捨てたもんじゃないと感じました。
オペラ『ヘンゼルとグレーテル』をみて
兵庫県神戸市本山第二小学校一年生 川崎佳子
グレーテルのうたごえが、一番きれいでした。オペラをうたう人は、体ぜんたいが、がっきなので、たかい音からひくい音までわたしのうたごえより十ばいは大きかったです。
音がくかいのれんしゅうのときに、わたしは先生からきれいなうたごえのだしかたをおしえてもらいました。一つ目は、おもいきりいきをすっておなかにたまった空気をいっきにだすうたいかたです。二つ目は、こえをとおくにとばすため、目を大きくあけて前のほうを見ながらこえをだすほうほうです。きっと、ずいぶん前から、これよりもっとたくさんのむずかしいれんしゅうをくりかえしてきたのだろうとおもいます。
ねむりのせいにまほうをかけられたとき、グレーテルは、ヘンゼルの目がさめないので、上手にひばりのまねをしておこしていました。
ダンスもおどっていましたが、グレーテルのダンスを見ていたらわたしもクルッとまわったり、手をたたいたりしておどりたくなりました。
わたしは、はじめからおわりまで、べんきょうのこともすっかりわすれるほど、うっとりしてしまいました。
また、このオペラはせかいてきにゆうめいな、さどゆたかさんがしきをしていました。けれどもオーケストラピットでしきをしていたから、しきぼうしか見えませんでした。クリスマスのころだったので、カーテンコールのとき、さどさんがサンタクロースのふくにきがえて出てきてくれました。しんちょうがたかくて、たくましい体をしていました。さどさんは、ニコニコとわらいながら、Vサインをした両手を耳のよこにもってきて、足をひろげて手を上下にうごかしていました。そのかっこうは、まるでカニみたいでした。わたしはそれを見て、ふきだしそうになりました。
みんなをかんどうさせるえらい人が、ぶたいの上でおもしろいことをしたので、もっともっとすきになりました。二じかんもしきをして、オペラが大せいこうだったから、うれしくて心がばくはつしてしまったのだなあとおもいました。
いま、家でCDをきくと、あたまの中にげきがうかんできます。わたしは、オペラが大すきになりました。さどさんは、この 『ヘンゼルとグレーテル』を一年おきにさいえんして、ひょうごけんのクリスマスの風ぶつしにしたいと考えているそうです。
さどゆたかさん!かならず、こんどは丑年にみせてくださいね。
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